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大阪府枚方市 マンホール

20090329_hirakata大阪府枚方市のマンホール。
左上に「ひらかたし」、右上には「うすい」(雨水)とある。

枚方市の花「菊」、東海道56番目の枚方宿の発展を支えた淀川の水運「三十石船(さんじっこくぶね)」に漕ぎ寄せ、船客に「酒くらわんか、餅くらわんか」と酒やあん餅、ごんぼ汁(ごぼう汁)などを売りつけた「くらわんか舟」を組み合わせた絵柄。

◆市の花「菊」
桜とともに日本を代表する花である菊は、枚方市では伝統的芸術の「菊人形」の花として非常に関わりの深い花。そういえば、毎年秋に「ひらかたパーク」(通称ひらパーと呼ばれる遊園地)で「ひらかた大菊人形展」が開催されていた。主にNHK大河ドラマで放送される作品等を題材に展示していた(一部例外あり)が、後継者不足などを理由として2005年で大規模なものは終了となった。残念~。一回しか見たことはないけれど、結構好きだったのにぃ~。
菊を作るにあたって、枚方の土地は栽培に非常に適しているらしい。明治時代より菊づくりが盛んに行われていて、露地・温室・鉢植など栽培方法は多岐にわたるとのことだ。

◆東海道56番目の宿「枚方宿」
56番目?東海道って53の宿場町じゃないの・・?
と疑問に思ったので調べてみた。
東海道は、一般的に江戸と京を結ぶ、品川宿~大津宿の五十三次と呼ばれているが、伏見・淀・枚方(当時は牧方と記した)・守口の宿場四カ所を含め、五十七次で江戸~大坂を結ぶ街道だったということだ。しかし、京、大坂の二大都市を結ぶ区間は、人々が大坂から京へは京街道、京から大坂へは大坂街道と呼んでいたことや、安藤(歌川)広重や十返舎一九の作品で東海道五十三次の呼称が広まったため、東海道とは別の街道と思われるようになったらしい。当時枚方は、「枚方宿」として栄え、淀川を行き交う三十石船に悪口雑言をなげかけて食べ物などを売る「くらわんか舟」が活気をもたらしていたそうだ。現在、町の様子は当時と随分変わったけれど、まだあちこちに面影を残す「枚方宿」があるとのこと。
へぇ~、そうなんだ~。なんだか納得。歴史とともにいろいろ変わるんだな。

20090329_iro_3このマンホールはカラー版もあると調べてわかった。そして色があると絵柄がわかりやすかったのでちょっと失礼して色を塗ってみた。実際のカラー版とは色が違うのでご注意くださいませ。
上の黄色が菊の花だというのはよくわかる。
下の茶色と紫色が船で、茶色が「三十石船」、紫色がくらわんか船。Aが船頭、Bが乗客、Cが「食べませんか~。」と売ろうとしている商人。それにしても、細かい描写のマンホールだなぁ。

この「三十石船」は半日かけて京都から大阪へ人や物資を運んだという。江戸時代、淀川は近畿の大動脈であり、大阪はまさに「水の都」だったのだ。京都・伏見を夜に出発すると、9つの船着場を経由して早朝に大阪・八軒家(現在の天満橋付近)に着いたということだ。(・・・え?夜出発?夜通し船をこぐわけ?・・・すごいなぁ。)船頭は小豆島(香川県)からの出稼ぎが多かったという。竿で進路を調整しながらジグザグに進んだようだ。電灯などなかった当時、乗客たちは暗闇の船上で一夜を過ごす。そんな乗客たちに、船頭が船着場に到着したことを知らせるために歌ったのが「三十石船舟唄」である。船着場ごとにそれぞれの唄があったそうだ。全部で19番まであるそうな。民謡「淀川三十石船舟歌」のYou Tubeは、こちら(いきなり音が聞こえるかも。ご注意)。

200903290825_utagawa_4◆「三十石船舟唄」の歌詞(一部)
♪ヤレサー 伏見下れば淀とは嫌じゃ
♪ヤレー いやな小橋をとも下げに
♪ヤレサーヨイーヨイヨー

(以下囃子部分(カタカナ)同じ)
♪淀の川瀬のあの水車 だれを待つやらくるくると
♪淀の上手の千両の松は 売らず買はずで見て千両
♪八幡山から山崎山へ ふみを投げたが届いたか
♪八幡山から橋本見れば 赤い女が出て招く
♪ここは前島お捨の墓じゃ いともさびしい浪の音
♪ここは大塚榎の茶屋じゃ 向こうは枚方番所浦
♪ここはどこじゃと船頭衆に問えば ここは枚方鍵屋浦
♪鍵屋浦には碇は要らぬ 三味や太鼓で船止める
♪ここは唐崎弥右衛門屋敷 腕によりかけ押せ船頭
♪ねぶたかろけどねぶた目さませ ここは五番のかわり場所
♪いたら見て来い大阪の城は 北は淀川船が着く

上は歌川広重の「天満八軒家」。八軒家に三十石船が着いた様子が描かれている。(クリックすると拡大画像を表示される)

「淀川三十石船舟唄碑」は、大阪・天満橋~天神橋間の大川北岸・南天満公園にあるとのこと。近くまで行ったら寄ってみよう。

2009_hirakata

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大阪府枚方(ひらかた)市   市の花「キク」を上部に、江戸時代に「淀川」を使って京と大阪との間を運行していた「三十石船」(奥)、その乗船客に餅・汁・酒などを売り込む「くらわんか舟」(手前)がデザインされている。   下水道ふれあいプラザで撮影。   枚方といえば何を置いても「ひらパー」こと「ひらかたパーク」なのだ、というような話を筆者は別の知り合い3人からそれぞれ聞いたことがある。大正元年開業の遊園地で、開業から現在まで断絶なく営業を続けている日本の遊園地の中では最も古い歴史を持つのだそうだ。日本最... [続きを読む]

受信: 2010年2月24日 (水) 21時24分

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