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二条城 (2)二の丸御殿の歴史とうぐいす張りの床

20090625_hanken

京都・二条城(世界遺産)(1)(”ぱぴりお”ブログ)の続き。今回は「二の丸御殿の歴史とうぐいす張りの床」について。左の写真は二条城の半券。

◆二の丸御殿の歴史
3代将軍家光が上洛して以後、幕末まで将軍が二条城に入ることはなかった。度重なる地震、落雷、火災により本丸、天守閣はなくなり、二の丸御殿も庭も荒れ放題だったという。幕末、14代将軍家茂が上洛した際には、幕府の財政困難により本丸ではなく二の丸を手直しして使用された。そして1867年(慶長3年)、15代将軍慶喜により二の丸の大広間で大政奉還が行われた。

明治になると二条城は朝廷のものになるが、1871年(明治4年)に京都府庁が置かれる。その後、一時陸軍省となり、1884年(明治17年)に二条離宮となる。1893年(明治26年)、京都御所の北にあった桂宮今出川屋敷を移築して本丸御殿が作られる。1915年(大正4年)、大正天皇即位の大典が行われる。今は京都市により管理されている。

「二の丸御殿」には、こういう歴史があったのだ。一時期、京都府庁として機能していたという事が面白い。「二の丸御殿」で仕事してたなんてね、今では考えられないコトだ。国宝に指定されたのは1939年(昭和14年)。それまでいろんな歴史をみてきたお城なんだな~と、なんだか感慨深い。

昨年(2008年)NHKの大河ドラマ「篤姫」がたいへん面白かった。家茂上洛も慶喜将軍就任も大政奉還も、この二条城で起こった出来事なんだなあと思いを巡らせ、この場所で・・・と思うと、なんだか心が引き締まってくる。

◆二の丸御殿・うぐいす張りの床
「二の丸御殿」の車寄から入り(ここからは写真撮影禁止)、遠侍(とおさむらい)の間へと廊下を歩いていく。それにしても、床が非常に気になる。板張りの床を歩くと、きしんで音が鳴るのはよくある事だが、それにしてもよく鳴るなあー、私そんなに重い?なるべく鳴らさないようにそ~っと歩いたほうがいいかな、なんて思ったからだ。この床は「うぐいす張りの床」といい、歩くと音が鳴るのだ。知っていればなんでもないコトなんだろうけど、知らなかったから、いろいろ考えちゃった。

20090625_uguisubari二の丸御殿の廊下は釘を見せないように、根太(板を支えるために横に渡した木材)と床板を「目かすがい」と「釘」で裏から固定しているが、接点をゆるくして擦れ合うことで音が鳴るようになっているとのこと。わかれば、音が鳴ることが嬉しくなってくる。「うぐいす張りの床」とは、なかなかネーミングセンスが粋でよろしい。「小鳥の床」でも「鳴る床」でもよさそうなものだけれど、「うぐいす張りの床」と命名したのはさすが、洒落ている。でも、「うぐいす張り」とはいうけれど、「ホーホケキョ」と鶯の声が聞こえるわけではない。うまく表現できないけれど、「きゅきゅ、きゅるきゅる」みたいな音である。音が鳴らない廊下もあるのだが、そこは急にテンションが下がり寂しい気持ちになってしまう。そして、また「うぐいす張りの床」を歩きたくなってくるのだ。
侵入者警戒のためとも、高貴な方が通るのを知らせるためともいわれている。なんとも雅な世界である。

その後、二の丸庭園を散策したのだが、そこで思わぬモノを見てしまう。ちょうど小学生にガイドのお姉さんが紙芝居のようなものを見せている時だった。何気なくその絵を見た私は絵に釘付け!・・・なんと、床の下に3羽の鴬が縛られている様子が描かれていたのだ。残念なことにガイドのお姉さんの説明が全く聞こえない。え?え?本当にうぐいすが?しかも縛られて?こういう絵を子どもたちに見せていいの? ・・・私の頭は混乱してしまった。ふと横を見ると、「二の丸御殿」の床が見学できるようになっている所があり、大人も子どもも一生懸命のぞき込んでいる。えー、私も見たいー、うぐいすが並んでるの?縛られてるの? ・・・イヤマテ、そんなはずはない。さっき、勉強したじゃないか、冷静になろうよ、自分。と頭を何度も振り、後ろ髪を引かれながら二の丸庭園を後にした。このあと予定があり、ゆっくり見ている時間がなかったのだ(残念!)。それにしても、ガイドのお姉さん、あの絵は凄いよ、インパクトありすぎ。

それから後もその日はあの鶯の絵が頭にこびりついて離れなかった。ガイドのお姉さんはどんな説明をしたのだろうか、とそればかり考えていた。きっと名前を覚えてもらうために書いた絵に違いない、とか、こういう絵を書いたけれどコレは違うのよ~と言いながら正しい絵を次に見せていた、とか。でも、もし床の下に鶯がいるとしたら、いったい何羽必要か、などと不謹慎なことも考えてしまう私なのだった。今となっては、楽しい思い出だ。忘れられないエピソードになるだろうな。

今回はここまで。次回に続く。

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二条城 (4)二の丸御殿・大広間から白書院、二の丸庭園
二条城 (5)本丸御殿・本丸庭園

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