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東寺 (3)講堂

20090911_koudou東寺(京都:地図)(2)東寺の歴史(ブログ)の続き。今回は「(3)講堂」。

空海は、広大な境内に曼荼羅を表現しようとしたかもしれない。密教の主尊である大日如来は、境内の中心に配置されている。しかも、その講堂には立体曼荼羅の世界が表現されているのだ。写真は東寺・講堂。

◆講堂(重要文化財)
東寺で一番印象に残っているのは講堂だ。ギギギィ~と自分で扉を開けて入るのだが、触っていいのかなとためらうほど、歴史を感じる木造の扉だった。入ると、ずらっと並んでいる仏像、仏像、仏像・・・。しかも大きい。立体曼荼羅という弘法大師の教えを表現した密教浄土の世界ということだ。

20090911_dainitinyorai中央には大日如来。五体の如来像(重要文化財)以外はすべて国宝だ。大日如来を中心として五智如来、五菩薩、五大明王、四天王、梵天、帝釈天の二十一尊。大日如来にすべてを見透かされているように感じながらも、菩薩の穏やかな表情にホッとしたり、明王の迫力にたじろいだりして、しばらく講堂から出られなかった。写真は大日如来。(パンフレットより)

心の状態を表した十界というものがあるそうだ。如来、菩薩、縁覚(えんがく)、声聞(しょうもん)、天、人間、阿修羅(あしゅら)、畜生(ちくしょう)、餓鬼(がき)、地獄という。

◆仏の種類
仏がすべての人を救おうと変身することを、密教教理の一つで「輪身(りんしん)」という。大きくわけて、如来、菩薩、明王、天の四種類。

如来(仏)・・・悟りの境地に到達した最高の仏尊。
菩薩・・・「仏さまは尊すぎて近寄りがたい」という人には、修行をしている優しい姿で導く。
明王・・・それでも手におえない人には力ずくで教化しようと忿怒の形相をしている。
天・・・まだ救えない人がいるので、現実的な御利益をもつ天部諸尊の姿に変化。

下の写真は、左から梵天、帝釈天、不動明王。(パンフレットより)
帝釈天さんが、めっちゃ男前。惚れ惚れして見とれてしまった。また、会いに行きたいな。

20090911_kokuhou

曼荼羅(まんだら)
曼荼羅とは、梵語・マントラの音写で「本質を有するもの」という意味。梵語(梵字)とは、古代インドのサンスクリット語。日本で使われる仏教用語の多くはサンスクリット由来であり、僧、盂蘭盆(うらぼん)、卒塔婆(そとば)、南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)など無数にあり、檀那(旦那)など日常語化しているものもある。そういえば、「カルマ」も梵語だった。下の写真は、左が立体曼荼羅、右が配置図。(パンフレットより)

20090911_rittaimanndara_2

人間と仏との交流を軸にして、仏の世界、宇宙の真理を描いたものが「曼荼羅」で、図や絵だけでなくさまざまなスタイルで表現される。東寺・講堂の立体曼荼羅もその一つである。真言宗では「大日経」に基づく「胎蔵曼荼羅」、「金剛頂経」に基づく「金剛界曼荼羅」が尊ばれている。

真言宗では「大日経」と「金剛頂経(こんごうちょうきょう)」の二つを根本経典としている。
「大日経」・・・大日如来がその知恵によってすべてのものに慈悲の光を注いで救済するという教えを説いている。
「金剛頂経」・・・「大日経」で説かれた悟りの心、菩提心を把握、実践するための教えを説いている。

◆密教(みっきょう)と真言(しんごん)
密教って「秘密の仏教」?真言って真実の言葉?
秘密の仏教というと何やら怪しくて謎めいてしまうが、密教以外の仏教は顕教(けんぎょう)というらしい。
・密教は大日如来(だいにちにょらい)が説いた教え
 密教の経典-大日経・金剛頂経・理趣経など 
・顕教は大日如来がお釈迦(しゃか)さまとなって現世に現れて説いた教え
 顕教の経典-華厳経・法華経・般若経(一部を除く)・涅槃経など。

真言とは仏の言葉。もともとは梵語のマントラのこと。真言は音が重要であることから、翻訳せず音写を用いる。呪文のようなものかなぁ。

陀羅尼(だらに)も真言と同じ意味で「忘れないようにするもの」とか「記憶すべきもの」という意味があるらしい。一般に真言は比較的短いものを、陀羅尼はやや長いものをいう。

20090911_kodo

◆思うこと
今までは、お寺にお参りしてもいろいろな仏さまがいるんだなあ・・・ぐらいにしか思っていなかった。如来と菩薩がどう違うか、とか考えたことがなかったのだ。でも今は、そうか・・そういうことだったのか、とほんの少し仏像と距離が縮まった感じかなぁ。

そして空海は生きながらにして仏になれる(即身成仏(そくしんじょうぶつ))と説いている。うーん、これはすごい、仏と一体になるらしい。煩悩だらけの私には遠い世界だと思いつつ、四国巡礼というのはそういう世界に一歩近づくことになるのかもなぁ、とぼんやり思った。

上の写真は講堂(パンフレットより)。 次回につづく。

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