« 東寺 (3)講堂 | トップページ | 近鉄京都ショップ »

東寺 (4)伽藍

東寺(京都:地図)(3)講堂(ブログ)の続き。

今回は「(4)伽藍(がらん:ブログ)。
金堂、講堂、食堂(じきどう)の外観は、重厚で素朴。朱塗りの柱、白い壁、鈍色輝く瓦。カラフルな装飾は一切ないが、建築の美しさ、雄大さ、寺院としてのどっしりとした重みと年月を感じる。

また、御影堂(みえいどう)は、檜皮葺(ひわだぶき)の落ち着いた美しい建物である。下の図は東寺境内案内図(パンフレットより)。

20090913_keidai_4

◆伽藍
東寺の南大門をくぐって境内に入った時、広々としていて開放感があり、ここだけ時間がゆっくり流れているように感じられた。タイムカプセルに乗って平安時代に来たようだ。この境内は1200年前からあるんだなあ、そう感じながら金堂と講堂を眺めつつ歩いた。イーゼルを立てスケッチしている人もいた。その絵も今は完成しただろうか。

建物の太い柱の足元付近に穴が空いているものがある。これは建設時に柱の向きを調節するための穴らしい。大きな建築物となると建設するのも大変な技術が必要なんだろうなあ、いろんなことを思いながら今もここに建ち続けている柱を見上げた。

そういえば、東大寺の大仏殿の柱にも穴があったなあと、ふと思い出した。東大寺の柱の穴はくぐることができるほど大きいものだ。なんてったって大仏は大きいのだ。そして、その穴は大仏の鼻の穴の大きさと同じというところがちょっと楽しくていい。でもそれは鬼門(きもん)にあたるので、災いがたまらず流れていくように穴があけられていると聞いたことがある。東大寺の柱って穴があいているのは一本だけなのだ。4本ある柱は北東・南東・南西・北西の方角にあるが、柱に穴があるのは北東の一本だけ。これは「丑寅」(鬼門)にあたる方角で、古くから災いが起こる場所とされているからだ。東寺の柱の穴の意味とは、ちょっと違うか・・・。あ、話を東寺に戻そう。

20090913_gosyuin◆食堂(じきどう)
平安時代からの食堂の本尊は千手観音菩薩だったが1930年(昭和5年)に火災にあい、大きく焼損したそうだ。千手観音菩薩は修復後、宝物館に安置され、今は十一面観音菩薩が本尊となっている。同じように焼損したという四天王の姿は食堂にあった。千手観音菩薩を一心に守ろうとしたのだろうか、ほとんど焼けてしまった姿が生々しかったが、迫力は今も健在で、ある意味見応えがあった。

食堂には売店があり、四国巡礼の遍路用品などが置いてあった。ここは納経所でもあり、ご朱印をいただくことができる。そういえば、ご朱印帳を持っていたこともあったなあ。お寺を訪れるのは久しぶりのことだったし、ご朱印のこともすっかり忘れていた私。家のどこかにご朱印帳があるはずだけど・・・はて、どこだっけ? 考えてみるがまったく見当もつかない(汗)。うーむぅ。。ここは、新しく始めてみるか!ということで、ご朱印帳を買い求め、ご朱印をいただいた。上の写真は購入した東寺のご朱印帳

◆金堂(国宝)
本尊は、薬壺(やくこ)を持たない古い様式の薬師如来坐像と日光、月光(がっこう)の両脇侍菩薩像である。光背(こうはい)上には七体の化仏(けぶつ)を配して七仏薬師(しちぶつやくしにょらい)をあらわし、台座の周囲には如来を守り、如来の願いを成就する働きがある十二神将(しんしょう)像を配している。
じーっと見ていると、薬師如来さんと目が合ってしまった・・・。しかも立ち位置を変えても目が合ったままな気がする。吸いつけられるように見入ってしまった。

20090913_5ju◆五重塔(国宝)
五重塔は、仏陀の遺骨を安置するストゥーパが起源とされる。ストゥーパとは、サンスクリット語で、日本では「卒塔婆(そとば)」と音写され、「塔婆(とうば)」や「塔(とう)」と略される。ストゥーパは饅頭のような形に盛り上げられたインドの墓のこと。日本では五重塔・三重塔・多宝塔など、木材(ヒノキなど)を使って建てられることが多い。形は大きく変わったものの、本来のストゥーパのもつ意味は変わっていない。多くは信者の寄進によって立てられる。

東寺の五重塔には、空海が唐より持ち帰った仏舎利を納めている。仏舎利(ぶっしゃり)とは、入滅した仏陀が荼毘(だび)に付された際の遺骨及び棺、荼毘祭壇の灰塵。

え・・? 五重塔ってそういう建物だったん? 全く知らなかった。。驚くことばかりだ。塔が高層化したのは、境内に入れない一般の人々が離れた場所から参拝できるようにしたためなんだって。そうだったのかあ~。

五重塔の初層内部の公開は特別期間中のみ。写真は五重塔。

20090913_mieidou◆御影堂(みえいどう)(大師堂)(国宝)
かつて空海が住房としていた、境内西北部の「西院」と呼ばれる一画に建つ住宅風の仏堂である。前堂(まえどう)、後堂(うしろどう)、中門(ちゅうもん)の3つの建物で構成されている。屋根は檜皮葺き(ひわだぶき)。

北側の前堂には弘法大師坐像(国宝)を安置する。この像は庶民の信仰を広く集めており、像の前では、毎朝6時に「お大師様」に朝食を捧げる「生身供(しょうじんく)」が行われる。参拝者は早朝から閉門までお参りできる。実際、訪れた日も参拝者でいっぱいだった。写真は御影堂(パンフレットより)。

◆観智院(かんちいん)
大学の研究室のようなところ。観智院では、春と秋の特別公開期間中、写経を受け付けている。午前9時から午後3時までで、墨、筆、用紙などすべて用意されているそうだ。

◆2009年東寺秋季特別公開
・9月20日(日)~11月25日(水)
宝物館「東寺曼荼羅の美 -マンダラワールド」展
観智院「重要文化財 五大虚空蔵菩薩坐像」公開

・10月30日(金)~11月25日(水)
五重塔「内陣拝観」

20090914_hanken_2◆最後に
今回は五重塔のことが一番の驚きだった。五重塔の持つ意味もちょっぴりわかったことだし、今後お寺を訪れる際には、また違う目で参拝できるかもしれないなと思った。空海のことや四国巡礼、密教や仏さまのことへの距離も少しだけ縮まった気がするし、東寺を訪れて良かったなあと思う。上の写真は東寺の半券。
東寺については、これでおしまい~。

◆ぱぴりおブログ◆
東寺 (1)弘法大師
東寺 (2)東寺の歴史
東寺 (3)講堂
東寺 (4)伽藍

|

« 東寺 (3)講堂 | トップページ | 近鉄京都ショップ »

世界遺産」カテゴリの記事

神社・寺院」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/517139/46181419

この記事へのトラックバック一覧です: 東寺 (4)伽藍:

« 東寺 (3)講堂 | トップページ | 近鉄京都ショップ »