« 補堕落山・六波羅蜜寺 「手ぬぐい」 | トップページ | ポーの話 »

ザ・アイリッシュダンス -RAGUS Show-

20091205_ragustop2009年12月3日(木)18:30
サンケイホールブリーゼ(公式ページ)(大阪・地図

ラグースは、「素早い動き」と「伝統的な音楽」を中心とした、歌およびダンスショー。本当のアイルランドの芸術をエンターテイメント化した形のショーで見ることができる。

「ラグース」とは、ゲール語(アイルランド語)で「熱望」あるいは「願い」という意味。優れた若いミュージシャン、歌手、ダンサーたちがステージ上で作り出す生き生きとした雰囲気を表現している。

ラグースは、アイルランド随一の観光地であるアラン島を訪れる何万もの観光客のためのショーとして作られた。快活な楽曲やリズミカルなダンスとが複雑に絡み合うパフォーマンスとして、アイルランド国内に留まらず世界中からオファーが来るようになった。

妖精が暮らすという森や草原、一日の中に四季があるという変化に富んだ気候、数々の詩人や芸術家を生み出し、飾り気のない暖かい人々が平和に暮らす国。アイルランドの豊富な伝統音楽の血脈がショーアップされている。

20091205_ragus01アイリッシュを聞くとしばらくの間、頭の中でその旋律が鳴り続ける。今も軽快なメロディがずっと流れている。ふと気づくと身体でリズムをとっていたり、口ずさんでいたりする。アイリッシュの舞曲って身体になじみやすい音楽だなあと思う。

二日前、ラグース・ショーを観た。アコーディオン、フィドル、キーボード、イルン・パイプ、ギターなどを中心としたアイリッシュ音楽に乗せて、ダンサーたちが舞いながら軽やかにステップを披露するショーだ。

何度観ても、あの足さばきに目が追いつかない。靴と靴を合わせても音が鳴るようだった。ずっと観ていると、ダンスというより楽器を演奏しているように感じられる。ステップだけで、メロディラインがしっかり聞こえてくるのだ。そうかと思えば、一切音が鳴らないシューズを履いてしなやかに妖精のように踊るダンスもあった。動きは激しい「動」だが、「静」を感じさせるような舞いだった。また、二、三人で輪になり、クルクル回りながらステップを踏む様子は、まるでパブで踊っているかのように見えた。どのダンスも凄く楽しそうで、自由自在にステップを踏む足取りは非常に軽い。

20091205_ragus02 ダンスだけではなく歌もあり、特に女性ボーカルの歌声が会場に澄み渡り美しかった。それは、妖精の森やのどかな田園が目に浮かぶような響きで、ダンスとはまた違う面でのアイルランドの魅力を感じることができた。忘れそうになる何かを呼び起こしてくれるような、心に染みわたるようなイメージだった。

音楽とダンスの掛け合いやステップ対決も楽しみだったが、ずいぶん披露してくださったように思う。どんどん高速になったり、リズムを楽しんだり、箒を使ったり、観客も一緒に手拍子したりと、いろいろなパフォーマンスがあったと思う。その場の雰囲気やダンサーにより毎回違うものが見れるようにも感じた。かなり高度なテクニックだったと思う。

MCは英語だったので私にはちんぷんかんぷんだったが(笑)、日本酒も堪能されているようだった。日本公演は、11月20日に東京で始まり12月19日の神奈川まで各地を回る22公演が予定されている。

アイリッシュは生で感じるのが一番。ダンスやパフォーマンスがあれば言うことなし。音楽を刻むようなステップは到底真似できないけれど、足でリズムをとるだけでも十分感じることはできる。アイリッシュの魅力を再確認するような楽しいショーだった。

20091205_ragus03第一部
1. Opening Dance(オープニング・ダンス)
2. Jigs : The Woodbine Jigs(忍冬(すいかずら)のジグ)
3. Song : Sally Gardens(サリー・ガーデン)(歌)
4. Dance : The Kid on the Mountain(山の上の子ども)(ダンス)
5. Reels : General Humbert Victory Reels(ハンバート将軍勝利のリール)
6. Dance : Downfall of Paris / Genes Reel(パリの陥落/遺伝子のリール)(ダンス)
7. Song : Home Away from Home(第二の故郷)(歌)
8. Acapella Dance Number(無伴奏のダンス・ナンバー)
9. Song : Ardaigh Cuain(エリン(アイルランド)の那)(歌)
10. Margaret's Waltz(マーガレットのワルツ)
11. Pipes Solo : Cuckoo's Nest Hornpipe / Peter Street Reel / Bucks of Oranmore(郭公の巣ホーンパイプ/ピーター・ストリート・リール/オランモアの雄鹿)(パイプ・ソロ)
12.Dance : Hornpipes (ホーンパイプのダンス)

第二部
1. Dance : Jigs to Reels(ジグからリールへのダンス)
2. Song : Song for Ireland(アイルランドに捧げるうた)(歌)
3. Dance : Single Jigs(シングル・ジグのダンス)
4. Box Solo : Lord Woodbine's Favourite Brandy(ウッドバイン卿好物のブランディ)(アコーディオン・ソロ)
5. Dance : The West Kerry gets Reel Set(ウエスト・ケリィ・リール・セット)(ダンス)
6. Fiddle Solo : Poppy Leaf Hornpipe / American Polka / President Garfield(けしの葉ホーンパイプ/アメリカン・ポルカ/ガーフィールド大統領)(フィドル・ソロ)
7. Dance : Fandango / Jig(ファンダンゴ/ジグのダンス)
8. Song : You Raise Me Up(ユー・レイズ・ミー・アップ)(歌)
9. Greg's Rhythm(グレッグのリズム)
10. The West Awake Set(西のめざめセット)
11. Finale(フィナーレ)

|

« 補堕落山・六波羅蜜寺 「手ぬぐい」 | トップページ | ポーの話 »

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/517139/46941654

この記事へのトラックバック一覧です: ザ・アイリッシュダンス -RAGUS Show-:

» ラグース 〜アイリッシュ・ダンスの夕べ〜 [Giorni Cantabili]
うちの近所の女子大学で講義の一環として開催されるコンサート・シリーズ、先週の11... [続きを読む]

受信: 2009年12月17日 (木) 23時45分

« 補堕落山・六波羅蜜寺 「手ぬぐい」 | トップページ | ポーの話 »